画像のalt属性が設定されていない
alt属性は「画像が表示できないとき・見えない人のための代替テキスト」です。検索エンジンにとっては画像の内容を知る主要な手がかりで、スクリーンリーダー利用者にとっては画像の内容そのものです。ただし全画像に書けばよいわけではなく、書き方に原則があります。
公開日: 2026年8月16日 / 最終更新日: 2026年9月6日
カテゴリ: アクセシビリティ / 影響度: 中 / 想定工数: 2時間 / ルールID: images_missing_alt
この問題の意味
altが無い画像は、検索エンジンから見ると「内容不明の画像」です。画像検索からの流入機会を失い、ページ内容の理解の手がかりも減ります。
アクセシビリティの面ではより直接的です。スクリーンリーダーはaltを読み上げるため、altの無い画像は利用者にとって存在しないか、無意味なファイル名の読み上げになります。
Smash SEOの検出条件
応答が200番台〜300番台の各ページについて、alt属性の無い画像の枚数を数え、1枚以上あるページを検出します。診断結果には枚数も表示されます。
なお「altはあるが空(alt="")」は別のルールで扱います。空altは装飾画像への正しい設定である場合があるため、未設定とは区別しています。リンクになっている画像のalt欠落も、リンクの意味が失われるため別途報告します。
書き方の原則
- 内容を伝える画像 → その画像が何かを簡潔に書く(「商品Aを装着した様子」「売上推移のグラフ(2024〜2026年で2倍)」)
- 装飾目的の画像(区切り線・背景・雰囲気写真) → alt=""(空)を明示的に設定する。読み上げをスキップさせる正しい指定です
- リンクになっている画像 → 画像の説明ではなく「リンク先」を書く(「料金プランへ」)
- キーワードの詰め込みはしない — altはSEOの詰め込み場所ではなく、代替テキストです
記述例
<!-- 内容のある画像 -->
<img src="/graph.png" alt="月間スキャン数の推移グラフ。3ヶ月で2倍に増加" />
<!-- 装飾画像: 空altを明示 -->
<img src="/divider.png" alt="" />
<!-- 画像リンク: リンク先を書く -->
<a href="/pricing"><img src="/btn.png" alt="料金プランを見る" /></a>優先順位の付け方
画像が数千枚あるサイトで全altを一度に書くのは現実的ではありません。効果の高い順に着手します。
- リンクになっている画像(altが無いとリンクの意味自体が失われる)
- 記事・商品ページの主要画像(画像検索の流入源になり得る)
- 図表・グラフ(内容の伝達に不可欠)
- 装飾画像は空altを一括設定して完了させる
修正後の確認方法
- 再診断してalt未設定の枚数が減っていること
- スクリーンリーダー(macOSのVoiceOver等)で主要ページを読み上げ、画像の内容が伝わるか確認する
よくある質問
altは何文字まで書けますか?
技術的な上限は実質ありませんが、読み上げられることを考えると簡潔さが重要です。伝わる範囲で短く、が原則です。
全画像にaltを書けばSEOに有利ですか?
装飾画像に無理にaltを書くと、読み上げ体験が悪化するだけで、SEO上の利点もありません。「内容のある画像に適切なalt、装飾画像に空alt」が正解です。
関連記事
- LCPが遅い(表示に4秒以上かかる)
LCPは「ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間」で、Core Web Vitalsの中核指標です。2.5秒以内が良好、4秒超は不良という基準をGoogleが公表しています。改善は闇雲にやらず、原因の系統を特定してから効く順に手を付けます。 - WordPressの技術SEOチェックリスト — プラグインの罠込み
WordPressは世界で最も使われているCMSであり、技術SEOの事故パターンもよく知られています。裏を返せば、チェックリスト化しやすいということです。設定画面とプラグインに起因する定番の罠を順に確認します。 - E-E-A-Tの技術的な実装 — 概念論で終わらせない
E-E-A-Tの解説記事の9割は「信頼が大事」という概念論で終わります。この記事は逆に、実装だけを扱います。信頼の実体を作るのはあなたの仕事ですが、それを検索エンジンとAIに機械可読な形で伝えるのはHTMLの仕事です。
この問題が自分のサイトで起きているかは、URLを入力するだけで確認できます。 無料で診断する / ルール一覧 / 料金プラン