E-E-A-Tの技術的な実装 — 概念論で終わらせない
E-E-A-Tの解説記事の9割は「信頼が大事」という概念論で終わります。この記事は逆に、実装だけを扱います。信頼の実体を作るのはあなたの仕事ですが、それを検索エンジンとAIに機械可読な形で伝えるのはHTMLの仕事です。
公開日: 2026年8月16日 / 最終更新日: 2026年9月6日
E-E-A-Tは直接のランキング要素ではない、という前提
正確に理解しておくべき点として、E-E-A-TはGoogleの品質評価ガイドラインの概念であり、アルゴリズムが直接測定する単一のスコアではありません。「E-E-A-Tスコアを上げる」という表現は厳密には正しくありません。
それでも実装する価値があるのは、発信元・著者・根拠を機械可読にすることが、検索エンジンとAIの両方にとって「この情報は誰がどういう立場で書いたか」を判断する材料になるからです。判断材料を提供しないサイトは、評価のしようがありません。
実装1: 組織情報(Organization)
サイトの運営者が何者かを、全ページ共通の構造化データで宣言します。特定商取引法ページや会社概要ページとの整合が取れていることが重要です。
Organization構造化データ(サイト共通)
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "合同会社サンプル",
"url": "https://example.com/",
"logo": "https://example.com/logo.png",
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"contactType": "customer support",
"url": "https://example.com/contact"
},
"sameAs": [
"https://x.com/example",
"https://www.youtube.com/@example"
]
}
</script>sameAsには公式SNSなど「同一主体である」ことを裏付けるURLを列挙します。運営者の実在性を機械可読にする最も基本的な手段です。
実装2: 記事の著者と日付(Article + Person)
記事ページの構造化データ
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事タイトル",
"datePublished": "2026-07-01",
"dateModified": "2026-07-22",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"url": "https://example.com/authors/yamada",
"jobTitle": "SEOコンサルタント"
},
"publisher": { "@type": "Organization", "name": "合同会社サンプル" }
}
</script>重要なのは、構造化データの内容がページの表示と一致していることです。画面に著者名も更新日も出ていないのに構造化データだけで宣言するのは、矛盾シグナルになります。本文側にも著者と日付を表示してください。
著者ページ(/authors/yamada)を作り、経歴・専門分野・他媒体での実績を書いておくと、authorのurlの行き先として機能します。
実装3: 経験と根拠の示し方(マークアップ以外)
E-E-A-Tの「経験(Experience)」は構造化データでは表現できません。本文の書き方の問題です。機械にも人にも伝わる形は次のとおりです。
- 一次情報を明示する — 「実際に計測した」「自社の◯件のデータでは」という記述と、その数値・スクリーンショット
- 出典リンクを張る — 公式ドキュメント・調査元への発リンクは、根拠の所在を機械可読にする行為です
- 更新日を偽らない — 中身を変えずに日付だけ更新する行為は、発覚した場合に信頼を失う方向に働きます
Smash SEOでの確認
Smash SEOの診断は、著者情報・組織の構造化データ・会社情報ページの有無などE-E-A-Tの手がかりになる実装を検出し、GEO診断の評価軸の1つ(eeat_signals)としてスコアに反映します。実装後の確認にお使いください。
よくある質問
著者は実名でないとダメですか?
ペンネームでも著者ページと執筆履歴の蓄積で機能します。重要なのは名前の形式より、その著者の情報が一貫して追跡可能であることです。
E-E-A-Tを実装したら順位は上がりますか?
実装は「評価の材料を提供する」行為であり、順位を直接押し上げるスイッチではありません。特にYMYL領域(医療・金融)では材料の有無が効きやすい、というのが実務上の感触ですが、保証はできません。
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