Screaming Frogの使い方と、ブラウザで済ませる選択肢
Screaming Frogは技術SEO実務の世界的な定番ツールです。この記事では基本の使い方を解説したうえで、「英語UIとデスクトップアプリの習熟に時間を使いたくない」場合の選択肢についても、公平に整理します。
公開日: 2026年8月16日 / 最終更新日: 2026年9月6日
Screaming Frogとは
Screaming Frog SEO Spiderは、検索エンジンのクローラーに近い動きでサイト内を巡回し、SEOに関わるデータを一括収集するデスクトップアプリです(Windows / Mac / Linux対応)。イギリスのScreaming Frog社が開発しており、世界中のSEO実務者に使われています。
無料版では1回のクロールにつき500URLまでという上限があり、全機能を使うには年額の有料ライセンスが必要です(最新の機能区分と価格は公式サイトで確認してください)。UIは英語です。
基本的な使い方
- 公式サイトからダウンロードし、インストールする
- 上部の入力欄に対象サイトのURLを入れて「Start」を押す
- クロールが終わるまで待つ(サイトの規模により数分〜)
- 上部のタブを切り替えて結果を見る
最初に見るべきタブは次の4つです。Response Codes(4xx・5xx・リダイレクトの一覧)、Page Titles(欠落・重複・長すぎるtitle)、Meta Description(同様の問題)、Canonicals(canonical設定の状況)。各タブの結果はCSVでエクスポートできます。
つまずきやすいポイント
- 出てくるのは「データ」であって「診断」ではない — どの行が問題で、どれから直すべきかの判断は使う側の知識に依存します
- JavaScriptで描画されるサイトは既定設定では正しく取れない — レンダリング設定の変更が必要です(機能の利用可否はライセンスによります)
- 大規模サイトではマシンのメモリを消費する — 設定の調整が必要になることがあります
- 無料版は500URLで打ち切られる — それ以上のサイトでは全体像が見えません
どんな人に向いているか
正直な評価として、Screaming Frogは「クロールデータを自分で解釈できる人」にとって、コストパフォーマンスの高い強力なツールです。列の意味が分かり、優先度を自分で判断でき、英語UIに抵抗がなければ、有力な選択肢であり続けます。
逆に言うと、次に当てはまる場合は習熟コストがそのまま障壁になります。
- 英語のUIと専門用語(Canonicalised、Orphan URLs等)を読み解く時間を取れない
- データの一覧ではなく「何を直すべきか」の答えが欲しい
- インストール不要でブラウザだけで済ませたい
- 診断結果をそのまま顧客や上司に見せられる日本語レポートにしたい
ブラウザで済ませる選択肢
上の4つに当てはまる場合、Smash SEOが選択肢になります。URLを入れるだけでサイト全体をクロールし、問題を日本語で優先度順に表示します。JavaScript描画後のHTMLも取得し、初期HTMLとの差分を確認できます。
制約も書いておきます。無料診断は会員登録後1回のみで、継続利用とAIによる修正レポートは有料プラン(月9,800円・税込〜)です。クロールデータを生のまま全列エクスポートして自由に分析したい、という使い方であればScreaming Frogのほうが向いています。
つまり「データを自分で料理したい人はScreaming Frog、判断まで任せたい人はSmash SEO」という住み分けです。どちらが上位という関係ではありません。
よくある質問
Screaming Frogに日本語版はありますか?
公式のUIは英語です。日本語の解説記事は多数あるため、使い方を調べながらの利用は可能です。
無料版の500URLで足りるか分かりません。
サイトのおおよそのページ数はsitemap.xmlやSearch Consoleの登録ページ数で見当がつきます。500ページ未満なら無料版でサイト全体をクロールできます。
両方使う意味はありますか?
あります。定期的な健康管理と日本語レポートはSmash SEO、特定の問題を深掘りする際の生データ分析はScreaming Frog、という併用は実務的な組み合わせです。
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